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エッセイ153:身近な仲間の日々の努力にこそ光を


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 17年前に転職してから、五つの会社のお世話になり現在に至っております。全ての会社においての主任務は、社員教育の企画・運営を含む人材開発と採用です。会社によっては、経営アドバイス的支援の仕事もありました。
 人材開発の実務は、人事制度と運命共同体の関係にある仕事になります。その人事制度の内容と運用実態は、それぞれの会社でかなりの違いがありました。率直に申しあげますと、多くの会社において、“未整備、未実施、未成熟”(三未)のどれかが問題として横たわっていると思います。教育を含む人事の根本的重要性の認識が希薄であること、基本を含む人事の本質的側面の勉強がなされていないこと、その一要因として人事教育のプロが見当たらないこと、さらにはプロといえる人事教育パーソンの必要性を感じていないことなどがあげられます。結局、それらの仕事を任せられない経営者、だから本気で人事教育のプロ育成に関心のない経営者にこそ、一番の問題がありそうです。在籍していた会社の実態が現在どうなっているのか、チョッピリ覗いてみたい気もしますが ……。
 お世話になりました五社の内、二社は2年未満で退職を願い出ました。その理由は、経営者との人事教育に関する考え方のミスマッチでした。中には、考え方を擦り合わせる機会すら儘ならなかった会社もありました。入社間もない時点から、辞めざるを得ない空気が流れていました。
 そのような状況下でも、実践的教材作りを忘れることはありませんでした。その姿勢は、教育担当に任命されて以来、どのような環境下でも維持し続けております。10数年前からは、探し出すのに一苦労するほどの教材量になっていました。活用不能と思われる教材も数多くあります。5年ほど前になりましょうか、手許に残っている教材・資料の整理を敢行いたしました。いわゆる断捨離ですね。その整理対象の一つが、300本以上もあったダビング済みのVTRテープでした。
 確か昭和63年前後でしたか、テレビ番組録画用にSONY社製ビデオレコーダーを購入しました。全ての研修を8ミリ用ビデオカメラで録画しておりましたから、VHSと8ミリの両方が録再可能のデッキを選んだのです。最初に録画したのは、沖縄出身の全盲テノール歌手新垣勉氏のドキュメント番組でした。14歳で天涯孤独となった新垣氏の生い立ちや生き方から、私の最初のオリジナルカリキュラム「いま夢工房の刻(とき)」の話材に最適と判断して録画したのだと思います。それ以来、企業内教育において一寸でも活用できそうだと閃いた番組があれば、片っ端から録画しました。活用したい部分が60分番組のほんの数分間であろうとも… 。いつの間にか、120分テープが300本を超えていました。手書きの録画リストを用意して、番組毎に活用方法を細かく記載していましたが、テープを整理した時点で一緒に処分したようです。テープも40本を残して廃棄しましたが、それらも近々再整理を考えております。
 録画テープの中で、主にマネジメント研修のケーススタディで活用したのが、NHKの「プロジェクトX~挑戦者たち」でした。今回のエッセイは、その番組から教わったこと、教わったことから意識して実践したことを、振り返りながら取りあげてみたいと思います。活用した理由や考え方は、今でも引き継いでおります。

身近な仲間の日々の努力にこそ光を

 NHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX~挑戦者たち」は、2000年(平成12年)3月から2005年(平成17年)12月最終週まで放映されました。特集版も含めて200本近くの番組がオンエアされたようです。現在40歳代後半以上の方々にとっては、かなり気持ちを揺さぶられるインパクトある内容が多かったと思います。教育担当の仲間内でも、よく話題になりました。しかし、末期には題材のネタ切れ感が見え始めたこと、中には過剰な演出や事実誤認が確認されたこともあって、5年9カ月で幕を降ろしたのです。
 この番組に対して私が関心を持った理由は、“無名のリーダーと、そのリーダーを支えた多くの仲間の成果とそのプロセス・要因に光を当てることがメインテーマ”であること、“終戦直後から日本経済成長期までの数々の挑戦と課題克服のドキュメント”の二点でした。その全てを鵜呑みにするつもりはありませんでしたが、番組がスタートしてからの数年間は、ほとんど毎週録画していましたね。300本の所蔵テープの中でも、断トツ一番の録画番組数だったと記憶しております。一方、有名な経営者や高度成長期を支えた重厚長大型のトップ企業の事例が多く、当時の会社のマネジメント教育に活かすといっても限られていたように思います。

 私が合併して誕生したTK販売の教育部次長に就任したのは、31年前の昭和61年(1986年)10月でした。それから5、6年の間、私が講師を担当した研修や講話の実態を紐解いてみましょう。
 基礎教育も実践的教育も、教育ニーズを基に誂えて作成した教材を土台に進めました。教材の中身とその意図や意味を、より正確に理解してもらうことが第一義という考えからです。そのやり方を基本としながら、理解度促進や内発的やる気の喚起を目的に、先人の逸話や名言・至言を例え話として引用することがありました。それも、問題解決・課題解決のあり方や着眼点、ビジネスパーソンとして或いはリーダーとしての心構えに関することが多かったですね。先人といっても、内外の偉人、歴史上の有名人など、名前だけはどなたでもご存知の方々が中心でした。興味を示して頂ける度合いが高いと判断したからです。実際、目を輝かして傾聴してくれる比率が高かったと思います。私が受講する立場の場合でも、何か素直に入り込んでいけたからでもありました。
 しかし、よ~く考えてみれば、その方々にお会いしたことはありませんし、その活動実態を直接見聞きした訳でもありません。その全てが、書籍、雑誌、WEB情報などからの受け売りです。時代背景や環境も、現在とは比較になりませんし、想像しようにも如何ともし難いのが実態なのです。美談や妙策として語られていたことが、“実は、……”というように疑わしいことだってあり得るでしょう。真実を確かめる術もありませんし… 。とどのつまり、その時々の研修目的に合わせた都合の良い解釈、付け焼刃的な講釈など後付けが可能なのです。全てが良いとこ取りの受け売りで終始する危険性を孕んでいるように感じたこともありました。しかし、その話を初めて知る受講者の多くは、講師を信じて納得しながら真剣に聴きいってくれます。いずれにしても、平成3年あたりまでは、そのようなやり方を続けておりました。
 ある時、そのやり方では私が描く真の動機づけに繋がらない、なかなか心に火を点し続けるには至らないと実感するようになりました。その場を離れて現場に戻れば、ほとんど多くの場合、住む世界の違う他人事、次元の異なる先人たちの他人事で終わってしまい勝ちなのです。さらに、現実の忙しさに流されてしまいます。私自身もそうでしたから… 。今でも内外の先人の事例を引用することはありますし、そのやり方を全否定するつもりもありませんが、そんな問題意識が湧き上がってきた時のヒントになったのが、「プロジェクトX~挑戦者たち」の“無名のリーダーとそのリーダーを支えた仲間に光を当てる”という訴求ポイントでした。
 私の身の回りの出来事を、キチンと目を凝らして観察すれば、人知れずコツコツ努力し続けながら企業目的実現に貢献している実例、人としてのあり方を教えてくれる善行・美談が、あちこちに眠ったままに埋もれていることが見えてきます
 そのような私の意識の変化は、ホームルームや閑話休題の例え話のあり方を見直し始めていました。地味な努力を積み重ねて着実に成長し成果を上げている社員、誰彼問わず誠実なコミュニケーションを地道に実践するマネジャー、目立たないけれども顧客満足実現に精一杯励むパート社員の善行や美談など、会社の仲間の実話を極力取りあげるように方向転換しましたそれらの多くは、陽の目を見ることが稀で見落とされ勝ちですが、組織のいわゆる倫理的側面の品質を維持する上で、非常に重要な側面だと常に感じております。さらに付け加えておきたいのが、身近な同僚のそれまで気づかなかった努力を知ることで、“私にも出来る。私も努力してみよう。…”という内発的やる気が高まる度合いがアップすることを、ある時から膚で感じられるようになったのです。
 注目されない当たり前の善行に光を当てる、本人には当たり前の一所懸命の努力をキチンと評価する、今の組織を支え合っている身近な同僚に感謝する、……。多くの無名の仲間の身近な努力・善行に光を当て、それを同じ釜の飯を食べている仲間の内発的やる気を引き出す術にしたいのです。さらには、仲間を認め合う文化を社員教育のプラットフォームにしたいと思うようになりました。仲間の素晴しさを率直に称賛し、素直に感謝し、拍手と声援を送ることで、新たな切磋琢磨の風を吹かせたいのです。最近あちこちで問われている“働き方改革”なるものは、そのような信頼感を醸成する視点からも見直すことが重要だと感じています。
 最後にもう一言。身近な仲間の日々の努力に光を当てたいと考えるようになった理由の一つに、私自身の悔しい体験のいくつかがベースにあることも分かりました。今回のエッセイを通してあれこれ考えながら、悔しかった記憶がジワリと湧き出てきたのです。その体験は割愛とします。
                                                                 (2017.10.2記)

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